頚椎症(神経根症・脊髄症)
頚椎症(神経根症・脊髄症)の症状と治療
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このページでは、首の症状の一つである頚椎症(神経根症、脊髄症)の症状と治療方法を紹介しています。 放置しておくと痺れや感覚異常の出現など悪化する症状なので、現状の把握と適切な応急処置を行いましょう。
頚椎症(神経根症・脊髄症)
頚椎症(神経根症・脊髄症)の症状
頚椎の間にあるクッションの役目をしている椎間板は、20歳を過ぎたころから、潰れたりするなど徐々に変性(老化現象)が始まるといわれます。
椎間板の変性は誰にでも生じるため、これ自体は病気ではありませんが、脊柱管(脊髄の通り道)や椎間孔(神経の通り道)が狭くなり、脊髄や神経根が圧迫され症状がでることで、初めて病気と診断されます。
初期ですと、指先のしびれを訴える方が多い印象です。
その他、首を後ろへ反らすと痛む、スポンジの上を歩いている感じ、尿漏れなど訴えが多いです。
●頚椎症性神経根症は、
頚椎の変性(ヘルニアなど)により、椎間孔の狭くなり、神経根が圧迫され、主に片側に痛みやしびれが生じる疾患です。
●頚椎症性脊髄症とは、
椎間板の退行性変性(加齢による変形)が進み、骨棘(こつきょく)というとげのようなものを形成することや、靭帯が厚くて硬くり、脊髄が圧迫され、四肢(両方の手脚)に運動障害や痛み、痺れを生じる疾患です。
【神経根症】
- 首の痛み
- 首を後ろへ反らすと痛む
- 腕や手指のしびれ
- 腕や手の筋力低下
- 腕や手の感覚が鈍くなる
【脊髄症】
- 手足のしびれ
- 指先のしびれ
- 手の細かい作業ができなくなる
- 脚がもつれる
- かけ足がしにくい
- スポンジの上を歩いている感じがする
- 尿漏れが気になる
頚椎症(神経根症・脊髄症)の原因
頚椎症(神経根症、脊髄症)の原因は
・椎体が圧迫されることによって骨棘が形成されるため
・退行性変性(加齢による変形)
また姿勢も頚椎症には大きく影響を及ぼします。
・ストレートネック
・猫背
・頭が前に出る
などの姿勢は椎間孔や椎間板に圧迫ストレスをかけるので、頚椎症を引き起こす大きな原因です。
頚椎症(神経根症・脊髄症)の治療
①超音波エコー
※超音波エコーは泉田院のみに設置しております。ご希望の方はお問合せください。
超音波エコーでは
・組織の炎症の有無
・筋肉や腱の動き
を確認することができます。
炎症がある場合は局所の積極的な治療を控えたり、アイシングをしたりなど効果的に治療をすすめることができます。
筋肉、腱の動きを確認することで、組織の癒着の有無や、筋肉を使えているかどうかを調べることができます。
治療の前後で状態がどう変化したかが分かりやすくなります。
②超音波+電気治療
ジール整骨院では、物理療法として「超音波治療」と「電気治療」を同時に行えるコンビネーション治療器をご用意しております。
2つのエネルギーを同時にアプローチすることによって、より効果的に効率の良い治療が可能になります。
【超音波治療】
・慢性期
超音波治療器の温熱作用を用いて、関節包、靱帯、筋膜にアプローチします。
局所の血流増大や拘縮緩和の効果があり、機能改善が期待できます。
・急性期
超音波治療の非温熱作用(ミクロマッサージ作用)を用いて、炎症物質の抑制による鎮痛と、細胞の治癒促進の効果があります。
慢性期にも利用できます。
【電気治療】
・ハイボルテージ(高電圧低周波)
組織の深くまで届く電流刺激で、高い鎮痛効果や腫れを抑える効果があります。
・マイクロカレント(微弱電流)
毛細血管の血流を高め、発痛物質を除去します。細胞の代謝を上げ、組織の修復促進の効果があります。
・EMS
電気刺激で筋を動かし、血流改善と筋の柔軟性を回復する効果があります。
筋緊張の緩和をする場合は中程度の強さ、筋力増強をする場合は強出力で通電をおこないます。
③徒手療法
ストレートネック、猫背、頭が前にでるといった悪い姿勢を矯正します。
筋マッサージ、関節モビライゼーションなどを行います。
④テーピング
キネシオロジーテープという、伸縮性のあるテープを使ってテーピングを処方します。
首の動きを良くしたり、筋肉をサポートする効果があります。
※皮膚がかぶれやすい方は、スタッフへご相談ください。
かゆみや違和感を感じられた際はすぐにはがしてください。
⑤運動指導
姿勢を良くする筋肉を鍛える運動療法を行います。
運動療法をすることで、良い姿勢が保ちやすくなります。
ご自宅でもストレッチやエクササイズなどのケアをしていただくことで、治療がスムーズになり、再発予防にもつながります。
ジール整骨院では、やり方を忘れず、実践しやすいという考えから、ストレッチやエクササイズのやり方を患者さまのスマホで撮影していただくことを推奨しております。
やってみたいストレッチやエクササイズがありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。
2.テーピングによる保護・固定
局所にかかる負担を減らすためのテーピングを行います。
首の動きをサポートするような貼り方もできます。
※皮膚がかぶれやすい方は、スタッフへご相談ください。
かゆみや違和感を感じられた際はすぐにはがしてください。
3.運動療法
頚椎症になる原因となる姿勢の改善を行います。
頚椎症になりやすい特徴的な姿勢として、前方頭位(頭のポジションが前に出ている)があります。
・頭が後に戻るように胸を開く
・頭の位置を元に戻す首へのアプローチ
・骨盤から整える
・日々のストレッチや日常生活の動作指導
などを行い症状の改善と、痛みが出にくい体にします。
まとめ
首の痛みがなかなか取れない方、歩くときや細かい手作業がしにくくなったなと感じる方。
首に原因があるかもしれないので、ぜひ一度ご相談ください。